「サンゴ死んじゃうよ〜」
そのひとことが始まりだった。
みなさんと一緒に沖縄のサンゴと海を守りたい
ジーエルイー合同会社 代表 呉屋由希乃からのメッセージ
古座間味ビーチで日焼け止めを塗っていたらダイバーから「サンゴ死んじゃうよ~」と言われ「ナンノコッチャ!?」とそのままドボン。 シュノーケルをしている間「私、サンゴ殺してるのかな???」と不安になり、ネットで調べるとサンゴが白化する要因となる日焼け止めの情報が簡単に出てきました。
「え?誰も何もやってないの?」
こんなに情報や論文があるのに不安を煽る以外、誰も何もやってないの? 調べると、世界中には”サンゴに優しい成分”だけで作られた日焼け止めがたくさん販売されていることがわかりました。
「どうして誰も何かしないの?」
ネット上や専門店で販売されている環境にも優しそうな日焼け止めは、30g3000円~や高価な商品がほとんどでした。しかも、全ての商品がラベルをみてもサンゴに良いかわからない、”人に優しそう”だということしかわからない商品ばかりでした。
「サンゴに優しい」ってラベルに書いてないとわからないし、高くないと環境に良いものが買えないというのもどうなんだろう。
「海の入場料程度の商品があれば購入しやすいんじゃないか」
座間味のビーチは、世界でも指折り数えるサンゴ礁が綺麗なのに入場料がありません。
入場料くらいの金額で購入できる「サンゴに優しい」日焼け止めが「サンゴに優しい」って書いてたら、購入しやすいんじゃないだろうかと思いました。
この問題は10年以上前から話されているのに、そうこうしている内にサンゴへの汚染は毎日進んでいるんだから、今すぐ人ができることがあるなら、今すぐやらなくちゃという気持ちでいっぱいになりました。
「人を信じる」
「誰もサンゴのことを考えて日焼け止め買う奴なんていないよ」
たくさんの人にこういうアドバイスをもらいました。
でも、座間味の素晴らしい海を見た人なら、この海を守りたいと思えるんじゃ無いだろうか。
私は人を信じて、この活動を始めようと決めました。
世界の国立公園では、日焼け止めを規制しているところも多いので「本気で守ろう」と思えば使っている日焼け止めを配慮のあるものに変えることくらい、とても簡単なことだと思います。
「これは私たち みんなのプロジェクト」
会社は私が運営していますし、商品も作っていますが、これはみんなのプロジェクトなんです。これまで「サンゴに有害だから日焼け止めはしないで」という運動や、「サンゴに優しい」というコンセプトの日焼け止めは日本では10年以上も流行らず、「海に優しい」ような製品でも環境ホルモンが指摘されている成分が入っていたり、懸念されているナノ成分やサンゴの白化に繋がると実証されている成分が入っていたり、ラベルを見ただけでは判断できない商品が多く販売されてきました。
海はみんなで守ると、ちゃんと変化していきます。
少しずつでも、小さなエリアからでも変えれるんです。
生態系で言えば、激減した座間味村のクジラは、捕鯨をやめて「子育てを見守る」ツアーに変えて劇的にクジラが増えました。
「サンゴがさらされる日焼け止めのストレスを減らす」ことも、人がすぐできることで、今日からできることなんです。
それで、私はこの取り組みをクラウドファンディングで皆んなに呼び掛けしました。
80日のチャレンジで、354万円の支援を受け、事業をスタートすることができました。
そしてこれを皆んなのプロジェクトとして出発することができました。
世界中に発信したクラウドファンディングのお陰で、アメリカの日焼け止めの害を専門に研究するハエラティクス研究所に所属するイスラエルの学者から連絡をもらいお会いして助言を頂いたり、同研究所の代表のドクタードウンズとのメールでの交流、さらにハワイ州での日焼け止めの害に関する条例を推し進めている上院議員エスペーロ氏ともメールで交流を図ることができ、ハワイの現状を知ることができました。
現状は、沖縄に来る観光客への周知はとても難しく、草の根運動が始まったばかりですが、徐々に活動に参加してもらえる協力販売店さまや、サポーターが増えてきました!
環境に配慮しながらレジャーを楽しむというマインドがスタンダードになり、美しい海からの恩恵を忘れず感謝しながら日々過ごしていける仲間を世界中に増やして、みんなの手で美しい未来を作れる世の中を目指していけたらと思います。
綺麗な海で遊べると、皆楽しいですから!
長文読んでいただき、ありがとうございました!
ごやゆきの
沖縄出身。「サンゴに優しい日焼け止めプロジェクト」発起人。結婚後米国に移住し服やアクセサリーのバイヤーとして活動。帰国後に「ウィズアウトスキンケア」を設立。現在、オーガニック商品を企画販売するジーエルイー合同会社の代表を務めるかたわら、沖縄のライフスタイルを世界に発信している。
美しい海を守る
一人一人、それぞれの意識が大切だと思うのです。
ハワイなどでは、有害な成分を含む日焼け止めの使用を控える呼びかけが行われています。
海を楽しみながら海に優しく、さらには自分にも優しい。。。すごく素敵ですよね。
沖縄の海を想う方々にまじって、KĀNUSUBA&drifterでも、
呉屋由希乃さんの考えに共感し微力ながら応援しています。
「サンゴに優しい日焼け止め」は当店のほか、
島のさまざまなお店で販売しております。ぜひご利用ください。
海は一つ。座間味の、沖縄の海をみんなで守りましょう!